①オフセット印刷のヒント
●オフセット印刷の活かし方
オフセット印刷は、以下のようなデザインに最適な印刷方法です。
・写真や細かいイラスト
・CMYKでデザインされた多色の画像
・グラデーション表現がある画像
・ぼかしのある画像
●盤面の下地の活かし方
画像を印刷する際、まず初めに下地の選択をしていただきます。
下地は、【白地あり・一部白地あり・白地なし】という項目からお選びいただく形になっています。
CD-DA、CD-ROMは市販のCD-Rと違って、予め下地に白がひかれておりません。(信号面と同じ銀盤です。)
【下地に【白地あり】を選択した場合】
①下地:白
②画像
画像は紙に印刷したように、元画像と同じ色合いに仕上がります。
【下地を【白地なし】にした場合】
①下地なし・銀盤
②画像 銀色の盤面の上に直接印刷をします。
オフセットのインクは透過性のあるインクなので元画像が銀盤の影響を受けて、メタリックな印象に仕上がります。
【下地を【一部白地あり】にした場合】
①銀盤
②一部下地あり
③画像
上記で説明したように、下地が白の部分は元と同じ仕上がりに、下地なしの部分はメタリックな仕上がりになります。
文字部分以外はメタリックに仕上げたい時などにご利用ください。
※別途白部分を指定する版が必要となりますので、入稿の際はご注意ください。
②シルクスクリーン印刷のヒント
●シルクスクリーン印刷の活かし方 ※BDはシルクスクリーン印刷できません。オフセット印刷のみとなります。
シルクスクリーン印刷は、以下のようなデザインに最適な印刷方法です。
・単純な色の面で構成されている
・1~3色の画像
●版の作り方
インクの色はインクリストより1色~3色まで、お好きな色を選んでいただきます。
各色別の、使用する色の数の分の版を作成してください。
(データはCMYKの掛け合わせで作らないでください。 CMYKいずれかの1つの色を使ってデザインしてください。)
①メインとなる色用の版を作る
②メインの色に重ねたい画像の版を作る。
③細い線、文字などの版を作る。
※白やピンク等の淡い色を使う場合は、濃い色の上に重ねて印刷してしまうと下の色が透けてしまう事がございますので抜き合わせでデザインする事をおススメします。
●盤面の下地の活かし方
①銀盤
②銀色を残したい部分を抜いた画像
③その上に重ねたい画像
④文字などの色面
版を作成する際に、銀面を活かしたい部分を抜いた画像を作成することで、
規定の1~3色+銀面という表現をすることも可能です。
上記のように、CD-DA、CD-ROMは市販のCD-Rと違って、予め下地に白がひかれいないため 抜いた部分から銀盤を見せることが可能です。
③シルクスクリーン印刷用インクについて
シルクスクリーン用のインクは、当社既定のインク色リストからお選びください。
→インク色リスト(別窓が開きます)
●インクリスト以外のインクは選べる?
基本的にはお選びいただけません。お望みのインクなどがある場合はお問い合わせください。
●1~3色とあるけど、色数は変えられない?
変えられません。1~3色の中で色数を決めていただきます。
シルク印刷の場合1~3色のみの印刷になります。4色以上をご希望の方はオフセット印刷をお選びください。
●特色ってなに?
CMYKカラー以外の単色で作られた色のことです。詳しくはインク色リストをご覧ください。
●白色のインクに関しまして
カラーガイド上、Dic583は純白ですがCDに用いられるインクの場合、少しピンクがかった白になります。
純白をお望みの方はF27をお選びください。
④デザイン配置について
●内径の幅の違い
46mmと23mmはデザイン以外の違いはございません。容量も同じです。
●帯には何をかけばいい?
基本的に決まりはございません。市販のCDを参考にデザインしてください。
一般流通の場合、バーコードが必要な場合がありますので、用途、目的、注意事項などを設定して下さい。
一般流通をお考えの方はレコード協会のホームページをご参照ください。
●文字のサイズってどのくらいが一般的?
決まりはありませんが、あまり小さくしてしまうとつぶれてしまう可能性がありますのでご注意ください。
⑤DVDのヒント
●DVD9(片面2層DVDに関しまして)
DVD9(片面2層)に関しまして、1層目と2層目の変わり目で映像が少しガクついてしまいます。
DVD9をプレスの場合、1層目と2層目の変わり目は暗転する場所や曲終わりなど映像に支障のない部分でご指定ください。
●DVD9プレスマスターに関しまして
DVD9(片面2層)のDVDプレスする際に、ご支給頂くマスターに2層のDVD-Rは使用できません。(動作エラーを起こす可能性が極めて高くなります。)
ご支給頂くマスターはレイヤー0、レイヤー1をそれぞれ片面1層のDVD-Rでご支給ください。
●プラントダイレクトを作成する際の注意
DVD-VIDEOの作成をご希望の場合、マスターにデータを焼きこむ際にはデータの保存場所はルートを含め2階層目までに保存してください。
2層目より深い場所に保存してしまいますとDVD-ROMができてしまいます。
●リージョンコードに関しまして
日本国内での使用を目的とする場合、リージョンコードは「2」または「ALL」に設定してください。
⑥BDのヒント
●DVDとBlu-rayの違いって?
Blu-rayはDVDと比べ、約5倍以上の容量があるため綺麗な画質での鑑賞やポップアップメニュー、ボタンサウンド等のオプション機能の設定が可能になりました。
DVD | Blu-ray | |
---|---|---|
記録容量 | DVD5(片面一層) 4.7GB DVD9(片面二層) 8.5GB |
BD25(片面一層) 25GB BD50(片面二層) 50GB |
解像度 | 720×480 | 1920×1080 |
最大Bit rate | 9.8Mbps | 48.0Mbps |
字幕 | 2bit | 8bit |
コピーガード | CSS | AACS |
●Blu-ray製造に必要なライセンス契約
Blu-rayを製造するにはAACS契約とBlu-rayロゴの使用に関する契約が必要になります。
●AACSとは
AACSとは海賊版や不正なコピーを防ぐための著作権保護技術(コピーガード)になります。スタンパー作成の際にAACS認証Keyを設定することでDiscの著作権保護が成立します。
AACS使用基本契約をしないと、Blu-rayディスクの製造は出来ません。(こちらの契約はお客様が個別に取り交わす契約になります。弊社での契約代行は行えませんのでご了承ください。)
●AACSの契約に関しまして
①AACSLAサイトにアクセスします。
②契約書に必要事項を明記し、AACSLAに契約書の電子ファイルと契約書(原紙/2部)を発送してください。
③AACSLAから請求書が届きます。ご入金後にライセンスIDが発行されます。。
※ライセンスIDが発行されるまでBlu-rayの製造は行えません。ライセンスIDの発行にはお時間がかかりますので予め余裕を持ったスケジュールをお勧め致します。
●Blu-rayロゴ使用契約とは
Blu-ray Discの製造では、プレス時や盤面・パッケージへのロゴ使用の際、コンテンツ・ホルダー様によるライセンス取得が必要になります。
Blu-ray Disc Associaition License Office (BDA)のサイトにアクセスし、ライセンス契約をお願いします。
●リージョンコードに関しまして
日本国内での使用を目的とする場合、リージョンコードは「A」に設定してください。